地方発信型

徳島市では「マチ★アソビ」というイベントが年2回(5月、10月)開催されています。
このイベントは、アニメ制作会社であるufotable(本社は東京だが、徳島市にスタジオがある)が主体となり、徳島市など様々な後援によって開催されています。
 
また、京都市では「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」というイベントが毎年9月に開催されています。
直接的には関係がないのですが、京都府宇治市に京都アニメーションというアニメ制作会社があります。
 
このように、地方発信型のアニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツで集客を行う催しが多数行われています。
 
2014年のデータで若干古いのですが、アニメ産業事業全体の規模は、1兆6,296億円という膨大なものです。
その中でイベントやライブを中心としたライブエンタテイメントで見ても、308億円というデータがあります。
 
アニメーション発信でいう意味合いでは「聖地巡礼」という、作品のモデルとなった場所や映像作品の撮影場所、作者出生地や登場人物の出生設定地など、作品の制作や設定に縁のある土地を実際に訪れ、憧れや興奮に思いを馳せるというものがあります。
 
確かに、観光資源としての価値は生じますが、人気が一過性のブームである場合は、急増した巡礼者(観光客)の受け入れ態勢が整った頃にはブームが過ぎ去り、対象となった場所は混乱や負担が残るだけに終わることもあります。
また、一般の住宅や学校などの施設が近隣に含まれている場合もあり、事情を知らない地元住民に不安を与えるなどして日常生活の妨げ・迷惑になる可能性も存在し、一概に手放しで喜べるものではありません。
 
聖地巡礼のような一時的で終わる可能性があるものではなく、継続的に行えるイベントを企画、運営することで集客を生む仕組みとして成功している例が「マチ★アソビ」ではないかと思います。
 
何にでも乗っかればいい、とは思いませんが、集客のキッカケは非常に大切なのではないかなと感じます。

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