『苦難猿(苦難去る)』

我が家の玄関に飾ってある置物の一つ。
「苦難猿」。

母がホスピスに入った時に、母の弟のお嫁さんが作って持って来てくれました。
叔母さんは手先が器用で、これまでもクッション、ペンケース、根付など様々な物を作ってはプレゼントしてくれます。

いただくまで知らなかった、「苦難猿」。

船部分は南天の枝で、
9匹の猿の顔部分は風船葛の種で、
作られています。

風船葛の種に白いハートのような模様があり、自然の神秘を感じます。

元々は、飛騨高山など岐阜県飛騨地方で昔から作られる人形の「さるぼぼ」というお守りがあるそうで、そこからの派生版なようです。
飛騨弁で「ぼぼ」は赤ちゃんのことを言い、「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」という意味だそうです。

災いが去る(猿)、家内円(猿)満になるなど、縁起の良いお守りと親しまれているようです。

母亡き後も、我が家の大切なお守りです。

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