先日、奈良シティエフエムコミュニケーションズ(ならどっとFM)さんが、
主催されたシンポジウムに参加して参りました。
テーマは「地域の声 ラジオの力」
〜地域にとってのコミュニティFMの役割〜
でした。
日頃私達側はあまり意識しない、
コミュニティFMの経営の難しさも
知る貴重な機会となりました。
パネリストの中に、
熊本シティエフエムの営業部長である
長生 修さんもいらっしゃいました。
そこで初めて知る、
熊本地震のお話もいくつかありました。
この熊本シティエフエムは、
震災時に被害報告は一切流さず、
どこに避難所があるか
どこにどんな救援物資があるか
電気水道ガスの復旧情報
どこのガソリンスタンドが営業再開したか
どこのコンビニが営業再開したか
など、被災された方々に役立つ情報を
流し続けたそうです。
確かにテレビなどでは、
インパクトのある映像や話を
届けることが多いように思います。
そんな中で、熊本シティエフエムが
流し続けた情報は、
被災された方々が本当に知りたかったことのように
感じました。
また、ある時は熊本のいくつもある
小学校などの校歌を一日中、
流し続けたこともあったそうです。
リスナーの方からは、
「元気になった」
「力をもらった」
という声が多く寄せられたそうです。
地域に寄り添った内容の放送。
それができることが、
コミュニティ FMの強みであり、
役割なんだな、と
遅まきながら再認識したシンポジウムでした。
阪神大震災から、グンと数を増やしていった
コミュニティFM。
現在、303程あるそうです。
困った時だけでなく、
日頃からリスナー側も
コミュニティFMに寄り添う気持ちが大切なんだな、
と考えさせられました。