この時期、週末になると、どこかで打ち上げ花火の音が聞こえます。
週末に限らず、平日でもそうですね。
打ち上げ花火といえば、花火職人さんがが打ち上げ筒に直接点火するイメージをお持ちではないですか?
現代の打ち上げ花火は「コンピュータ制御」が多いんですって!
1980年代中頃から「電気点火システム」が開発・導入されて、手付けではなく電気で着火する点火方法にする花火会社(花火職人さん)が増えはじめ、今ではこちらが主流となっているのだそうです。
1990年代中頃から「花火専用のコンピュータシステム」開発・導入されて、以降は急速に広がっていったのだそうです。
「花火専用のコンピュータシステム」というと大がかりなイメージを持たれるかとは思いますが、基本的には、皆さんが使用されているパソコンと同じです。
パソコンに花火専用のプログラムをインストールして、花火の点火装置とこのノートパソコンがケーブルで接続されて「どの花火をどういうタイミングで打ち上げるか」というあらかじめ打ち込まれた情報(プログラム)を送信しています。
音楽に合わせて花火を打ち上げる「ショー」を思わせる花火がありますが、そういった演出に「花火専用のコンピュータシステム」は欠かせなくなっています。
なんでも、最高スペックのシステムでは、0.03秒単位でプログラムを作成することができるそうです。
コンピュータ制御の導入以降、花火の世界は劇的に変わったと言われているのだそうです。
・作業員の安全確保
・エンタテインメント性の高い自由な演出が可能
・搬出やセッティング作業の効率アップや緊急時に備えたフレキシビリティの向上
などといった、様々な利点があるそうです。
とはいえ。
一番重要な「花火玉」は、花火職人さんあってのもの。
職人技とITの融合。
こうした技術向上は素晴らしいものがあるなぁと、花火の音を聞きながらぼんやりと思っていました。