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「ブラックボックス」とは、内部の動作原理や構造を理解していなくても、外部から見た機能や使い方のみを知っていれば十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念を指す言葉です。
要は「よくわからないもの」と言えばいいのでしょうか。
iMacのクリーンインストールは、歴代(毎年)行ってきたので、鼻歌交じりで開始しました。
最初に記憶領域を「0書き(一度、全ての記憶を消す事。但し、廃棄や譲渡などをする場合は、0書きは不十分ですのでおすすめしません)」しようと、復元システムを起動させて論理ドライブの0書きを指示しました。
しかし「エラー」が発生。
どうも、論理ディスクを切り離せない事が原因のようです。
それじゃあ、という事で、ターミナルからコマンドをカタカタと操作して、論理ディスクの強制切り離しを行おうとしてもエラー。
強制的に0書きを行おうとしてもエラー。
さて、困ったぞ。
確かに0書きしなくてもクリーンインストールはできるのですが、この原因を追及したい。
腐ってもエンジニアですので。
先日も書きましたが「Fusion Drive」には「CoreStorage」という技術が使われてます。
また「OS X El Capitan」から、ディスクユーティリティの画面が変わっており、このあたりも原因の一つなのかな?と考えていました。
そして…
コマンドで「CoreStorage」を解除しました。
解除自体は問題なく行われ、ディスク内部も閲覧可能です。
よく見ると「ゴミ」と考えられる領域があり、内容を確認した後にサクッと削除。
必要となる部分に0書きを行い、さて、CoreStorageを再構築するかとコマンドを叩くと、エラー。
えっ……
これが何を意味するのか。
そうです、Fusion Driveが使用不可になるという事です。
はてさて、どうしたものか。
とりあえず、Fusion Driveが使えようが使えまいが、OS自体のインストールは可能なので、インターネット復元機能を使って復元を行いました。
とりあえず、HDDに復元を行い、ディスクユーティリティを確認すると、ディスク表示が真っ赤っか。
これは「ディスクに重大な問題がある」事を意味していて、今回はFusion Driveが構成されていなかった事が原因です。
そこで「修復」を行うと、これまたサクッとFusion Driveが構成されました。
めでたし、めでたし。
と思ったら…
Fusion Drive化したディスクにエラーはいっぱい……
ターミナルからコマンドで、エラーの内容や状態を確認して、一つずつ修正。
気の遠くなるような作業を行い、やっと、全てのエラーが解消されました。
今度は「OS X El Capitan」の起動用USBディスクから、OSのインストール。
やっと、きっちりと起動しました。
そうして、膨大な量のプログラム導入。
仮想マシンの作成ソフトウェアでWindowsも導入しているので、これまた時間の掛かる事…
結局のところ、祝日(日曜日と月曜日)のほとんどが、iMacの整備に費やされるという結果となりました。
予定していたメンテナンスは、必要箇所のみとして、残りは、お休みの時に行います。
Fusion Drive自体の構成がブラックボックス化されており、それが、今回、時間の掛かった原因です。
優れた技術だと思いますが、一度、構成がおかしくなると修復は困難を極めます。
皆様、くれぐれもご用心を!!
お困りの際は、WindowsでもMacでも、AtoYにご連絡をお待ちしております!!